丸山さんの証し                            燈心TOPページへ


YUKOのオルガン修行録
〜強いということ〜

                                                     丸山 裕子

 私のオルガンリサイタルが4日後に迫り、毎日緊張と落ち着かない日々を過ごしています。この日の為に爪に火を灯すように練習してきました。本当ならば晴れの舞台と勢いをつけて望むところですが、正直なところ怖くてたまらない状況です。

 同級生に指揮と声楽専攻のレベッカさんという方がいます。彼女は私の親友です。ある日の事です。できればリサイタルから逃げ出したい。私にはリサイタルでオルガンを弾く力が無いのかもしれない。と、彼女に愚痴を連ねました。レベッカさんはいつも穏やかでやさしく笑顔がとても美しい人なのですが、一瞬、彼女の顔が真っ赤になり、こわーい顔になりました。
「Yuko!何を言っているのですか!あなたが、オルガンを弾けると言う事は、神様からいただいたすばらしい贈り物なのです。その贈り物を捨てるようなことを、なぜ言うのですか!!!」
あいたたた………。彼女の愛のむちはとても痛かったです。

10月31日、ルーサーセミナリーの礼拝堂で宗教改革記念の礼拝が持たれました。私が奏楽を担当し、讃美歌「力なる神は、わが強きやぐら」を聖歌隊、ブラスバンドと一緒にオルガンを弾きました。私はこの賛美歌をオルガンで弾く時、「ああ、ルターは強い人だったんだなあ」と思っていました。でも、果たして本当にルターはただ単に強い人だったのでしょうか?ルターの肖像画を見ると、体格がよく、確かに強そうな人だと思います。でも、宗教改革に際し、ルターの内心は人として恐怖感もあったのではないかと思います。でも、その恐怖心に勝る信仰の強さがルターには満ち溢れていたのだと思います。

「わがいのちも、わが妻子も、取らばとりね、神の国はなおわれのものぞ」

 キリスト者として、本当に強いと言う事。それはいろいろなことと戦う強さという意味よりも、私は信仰の強さなのだと思います。どんなときもどんな状況においても神様だけを見上げて歩く強さが本当に強いと言う事なのだと思います。
 私のオルガンは、様々な方に支えられて音になったと思っています。強い信仰を持った人達に支えられてここまで来ました。頂いてきたその「強さ」を今度は私がオルガンの音にするのが、私のオルガンリサイタルだと思います。
当日は、日本にも私のオルガンの音が届くように、弾きたいと思います。





燈心TOPページへ 牧師のメッセージ 高野さんの証し 松田さんの報告