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YUKOのオルガン修行録
〜パイプから吹く風にのって〜

丸山 裕子

 

10月の半ばと言うのに、すでに紅葉も終わりに差し掛かり、行く秋の後ろ姿が見え出したミネソタです。Fall Semesterと呼ばれる秋の学期(9月から12月まで)が折り帰し地点にあり、課題、提出物に追われる毎日です。
さて、突然ですが、皆さんは今、どんな靴をはいてお出かけになられていますか?

もちろん、お仕事場へお出かけの時。ハイキングに行く時。おしゃれをしてドレスアップした時。お出かけ先の事を考えて、皆さんは靴を決められると思います。

 オルガニストはオルガンを弾く時に、オルガンシューズに履き替えます。この靴は、一見、普通の靴と変わりませんが、靴の裏側はツルツルで、滑るようにできています。パイプオルガンには、足で弾く鍵盤がありますので、この鍵盤の上をスムーズに滑るように弾ける靴が、オルガンシューズと言うわけです。歩く為の靴ではない為に、このオルガンシューズを手に入れるには、東京銀座にある老舗の靴屋さんへ行かないと買う事が出来ませんでした。今から数十年前、まだ私がルーテルの学生だった当時で、1万円以上もする値段の高い靴でした。苦学生の私には、この靴を買うお金が無く、オルガンの先生であられたミセス デールがお金を貸して下さり、私はオルガンシューズを手にする事ができました。

今も私は同じオルガンシューズを履いています。アメリカに来てからは、歩く靴よりも、このオルガンシューズを履いている時間の方が長くなりました。ボロボロになって靴底がはがれたので、アメリカの靴屋さんで治していただきました。一見ポパイのような体格の良い、恐い顔のおじさんが、「わあ。ここまで履き古してすごいなあ。あれ?これは普通の靴じゃないぞ。あんた、ダンサーかい?」と言われて思わず笑ってしまいました。

キリスト者として神様の道を歩む時。皆さんはどんな靴を履いているのでしょうか?

ピカピカのきれいなハイヒール?自分の足に馴染んだ皮の靴?流行のナイキのスニーカー?重くて丈夫なブーツ?軽くて楽なサンダル?

私が履いているのは、このボロボロのオルガンシューズです。神様の道は、歩きやすいアスファルトの道だけではありません。デコボコの石だらけだったり、ぬかるみの泥道だったり………時には、「もう私は、このボロボロのオルガンシューズでは神様の道を歩くことはできません」と思う時もあります。でも、ここ、Luther Seminaryに入学して、キリスト教を学び、オルガンを学ぶようになって、気がついたことがあります。

デコボコの石だらけの道を歩く時でも、ぬかるみの泥道を歩く時でも、イエス様が私の横にいつも居て下さる事です。そして、イエス様は裸足で歩いておられると言う事に気がつきました。
皆さんはどんな靴を履いて、神様の道を歩いていらっしゃいますか?

裸足のイエス様と共に………

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